-鈴木康弘　東岳太極拳 健身功　横浜市太極拳協会会長-つるみウォッチャーズ　鶴見区情報サイト ｜取材・レポート　鶴見再発見！つるみチャンネル

鶴見けんこう太極拳グループでは横浜市太極拳協会会長鈴木康弘会長を講師にお迎えし合同練習を開催しました。 （6/14 鶴見中央コミュニティハウス）

練習の様子と懇親会では東名高速道路での瀕死の交通事故から立ち直りポジティブに生きて行くことの大切さをお聞きしましたのでご覧ください。

40年前に東名高速道路にて前を走るトラックに衝突。瀕死の事故で、臨死体験。さんずの河を渡るも、えんま大王に「おまえはまだ早い」「戻って、社会に還元しなさい」と帰され自力更生への道をたどることになった。実際には毎日死ぬことばかり考えていた。
しかし、一瞬目をつぶればいつでも死ねる。そう思ったら気が楽になった。子どもが１才。死んでられないと強く感じたそうです。当時経営していた会社をたたみ太極拳の道に進むことになった。

1980年、良いリハビリ体操があると言われ日中国交正常化、横浜・上海友好都市締結、市民交流の第一陣として上海に行った。その時はまだ車いすだった。

リハビリの紹介を受けたのが、上海東昌病院。そこで、外国人として初めて練功十八法を荘元明老師から直接伝授を受けることになった。その時荘元明老師から「君に一生の宝物をあげる」と言われたそうです。

練功十八法は太極拳とは全く発想が違い、体をつっぱり、痛くても伸ばす。痛いで終わってしまうとそこで止まってしまう。関節を柔らかくし、筋肉引っ張る運動で末端まで血液を流すという考え方だ。「痛い、だるい、熱い、痺れる、きつい」が合い言葉。

自分のリハビリこそが中国との交流に繋がり、太極拳協会（顧問張文広/門恵豊/敢恵香）、導引養生功協会（顧問張広徳）、練功１８法協会（顧問荘元明）、東岳太極拳（門恵豊／闞桂香）など多くの先生に直接指導を受けることに発展し親交も深めていった。

東京都多摩身体障がい者スポーツセンターから身体障がい者を指導して欲しいと依頼された。当時、障がい者を指導できる指導員がおらず、是非指導してほしいと頼まれたが私は障がい者ではあるが障がい者をどうやって指導するか悩んだ。結局、往復4時間かけ指導に出かけた。それ以来、30年来のお付き合で、「北京国際太極拳大会」に2回も参加し、国内の太極拳全国交流大会には障がい者チームを毎年参加させている。

年だからもう８０才だからと言ってあきらめてしまっては何の進歩もない。今が青春と思わなければ何も始まらない。明日があるとは思わない、ひとたび外に出れば何が起きるかわからないし大地震が起きるかもしれない。私の様に交通事故に遭うかもしれない。その日その日が楽しく充実できればそれが歴史となって人生が出来る。だからこそ、今この時間を大切にすることが大事だ。

やるならその気になって、気を入れて、ただ踊っていたのでは、そう簡単に健康は手に入らない。 

意守丹田、 日々是好日！

3.11東北大震災後、緊急災害救援依頼が来た為、東北被災地にボランティアに出かけた。きっかけは、１７年前の阪神淡路地震のときに太極拳ボランティアをした避難所で、自殺者が一番少なかったとの記録が有り、太極拳との因果関係は定かではないが、被災者から受け入れられ大変充実したボランティアだった。

ところが、あの時と全く違い、何も無い！太極拳どころではない！自分の無力さを知る。

大きく揺れるエネルギーをも、ポジティブに受け止めて、東岳太極拳「健身功」が生まれた。天人地の三才の哲学思想をいま生かして、４０年来の学びが花咲くよう育てたいと願う。

ｅ‐太極拳
http://www.e-taikyokuken.com/